4. elコマンドによるシェルとEmacsの統合

Onelinerにはelというperlスクリプトが付属しています。よりshellとEmacsを深く統合します。

4.1 elコマンドとは？

4.2 elコマンドマニュアル

4.3 elコマンドを使ってみよう

[ < ]

[ > ]

[ << ]

[ Up ]

[ >> ]

[Top]

[Contents]

[Index]

[ ? ]

4.1 elコマンドとは？

elコマンドを使えばOneliner専用のshellコマンドを簡単に作ることができます。 elコマンドはshellバッファからS式をEmacsに送ったり、そのS式の実行を依頼したりできます。つまり、shellコマンドからEmacsの機能を起動できます。また、お好みのshellコマンドと Emacsの動作を連係させることができます。

例えば、以下のような芸当もできます。(shellバッファで以下のように入力するとEmacsがa.cというファイルを自動的にオープンします。)

$ find-file a.c

さて、それを実現するためにはどうやれば良いのでしょうか？elを利用して次のようなaliasを定義します。 (bash,zshを想定しています。)

alias find-file="el -x -f '(display-buffer (find-file-noselect \"%s\"))'"

[ < ]

[ > ]

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[ Up ]

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4.2 elコマンドマニュアル

ここでは、elコマンドの詳細を解説します。ここでの動作例は全てデフォルトパイプバッファに以下のデータが入っているものとします。

1 2 3 4

基本的な動作は、与えられたコマンドライン引数や標準入出力のデータからS式を組み立てて表示するものです。以下に例を示します。

$ el 1 2 3 4 (1 "2" "3" "4") $ echo 1 2 3 4 | el (1 "2" "3" "4") $ echo 1 2 | el 3 4 (3 "4") $ | el (1 "2") (3 "4")

elコマンドは多くのコマンドラインスイッチを持っています。各スイッチの解説を行ないます。

`-c (--command cmd)'

`cmd'はElisp関数であると指定します。コマンドライン引数や標準入力からはのデータは`cmd'の引数とみなします。 -cスイッチだけを指定した場合は標準入力の1行につき1つのS式を出力します。

$ | el -c elisp-func (elisp-func "1" "2") (elisp-func "3" "4")

`-a (--args n)'

-cスイッチで指定したElisp関数が取る引数の最大数を指定します。

$ | el -a 1 -c elisp-func (elisp-func "1") (elisp-func "2") (elisp-func "3") (elisp-func "4")

`-f (--format fmt)'

S式の組み立てにprintfのフォーマット文字列を使う Allows you to use format string of printf for making a S-exp.

$ | el -f '(elisp-func "%s")' (elisp-func "1") (elisp-func "2") (elisp-func "3") (elisp-func "4") $ | el -f '(elisp-func "%s" "%s")' (elisp-func "1" "2") (elisp-func "3" "4")

`-x (--execute)'